がんの特性

がん細胞の特性

病理学的に顕微鏡で検査した場合、1個の細胞のみを見て、がんと決定することは、必ずしも容易ではない。しかしながら、がん細胞は正常の細胞に比べて一般に大型であり、大小不同、型もまちまちで、すなわち多型性であるといえる。またがん細胞では、核や核小体が胞体に比べて大きく、さらに胞体内に多量のRNAを含んでいるため、好塩基性であるといわれる。

がん組織の特性

1個では、必ずしもがんの特徴を捉えがたい細胞も、集まってがん組織という面からながめると、しだいにその特性がわかりやすくなる。すなわち、がん組織は、その発生母地である正常組織に似ているとはいっても、かなり異常になった構造を示しているからである。この異常の程度を異型性と呼ぶが、その程度にしたがって、正常構造に近い高分化型、異型性の強い低分化型、全く正常構造と異なる未分化型などと呼ばれ、一般的には、分化の程度の低いものほど悪性度も強いと考えられている。
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