食道がん

食道がんは胸部食道にできやすく、なかでも中央のやや下部によく発生する。
次いで多いのが、腹部食道で、ここには胃の入り口付近にできた噴門がんが浸潤してくる場合も多く、本来の腹部食道がんとあわせて、下部食道噴門がんと総称している。頸部食道がんは比較的めずらしいが、いずれにしても食道がんは、どのがんよりも厄介なもののひとつである。


◇原因

ほかのがんと同様に、食道がんもハッキリした原因はまだわかっていないが、統計的にみて、かかりやすい要素や誘因が考えられており、いくつかの条件が重なってはじめて発生するのではないかと想像されている。

例えば、
『遺伝的体質』+『組織の老化』+『反復する刺激か、治りにくい傷』+『まだ解明されていない動機』
といった、一連の積み重なりである。
まず、親兄弟にがんが多い人は、そうでない人よりかかる危険性が高く、つまり体質が遺伝するといえる。次に、『組織の老化』という点では、食道がんにかかる人は55歳以上の高齢者に多い。『反復する刺激』ということでよくいわれるのは、強い酒、刺激性の飲食物を、長年とり続けた人が危ないということである。
以上の要素にもうひとつ、まだ解明されていない、ある原因が発がんの引き金を引くと、食道がんが発生すると考えられる。しかし、比較的若い、酒も飲まない女の人でも食道がんにかかっているので注意が必要である。
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