◇ 食道がんの症状
発がんの初期には自覚症状は全く無い。これが直径1〜2aに発育してくると、敏感な人なら、ちょっとおかしいと気が付くことがある。つまり、飲み込んだ食物が食道の途中でこすれたり、さわったり、しみたりする通過感を感じる。
通過障害 敏感な人がやっと感じる程度の症状がさらに進んでくると、がんは食道の内腔に突き出して、これを塞いでしまうので、本格的に食物の通過障害があらわれてくる。軽いうちは、ご飯や肉を食べると、途中でいったん引っ掛かるといった程度だが、しだいにその程度がひどくなり、食べたものが途中で止まって、あとから水でも飲まないと、おりていかないようになる。また、はじめは固形物だけがつかえたのが、そのうちに流動食もつかえ、水までも通らなくなってくる。飲み込むときは、すっと通るが、常に何か食道につかえた感じがするという人も医師の検査を受けておくべきである。
痛みと異常感 通過障害と同時にいろいろな形で痛みの起こる場合がある。胸骨の後ろとか背中がジーンと痛んだり、胸の奥底にいつも鈍痛があったり、その他、重圧感、異物感、不快感など、ことばではあらわしにくいような異常感がある。
せき・たん・発熱 がんが直接、気管支に破れて食道気管支瘻(ろう)となったり、頸部への転移のため、神経が麻痺し、食道の内容物を肺に吸い込んだりして、ひどいせきやたんが出て、発熱も起こる。このほかがんの転移した場所によっていろいろと特有の症状が加わってくる。