◇どんな人に肺がんが多いか
年齢的には、40歳以上の人、特に50歳〜70歳代の人に圧倒的に多くみられる。
しかし、女性では40歳以下の人にも少なくない。男性に多いがんのひとつで、男女比は3:1程である。
たばこの喫煙と肺がんとの間には明らかな関係がみられる。健康者25万人のうちで1日30本以上の喫煙者は男性で4.3%、女性で0.1%にすぎないのに、灰がん患者1787人を調べた結果では、喫煙率はおのおの22.6%、2.9%と急増している。
また、大気汚染のある都会の人々と、田園に住む人々とを比較してみると、都会地の人の方に肺がん患者が多くなっている。
都会にいて喫煙量の多い人では、さらに多くの肺がん患者が出ている。
◇女性の肺がん
日本での女性の肺がんには、諸外国にみられない次のような特徴がある。
@ 死亡数の増え方が男性と同じように急増している。
(外国では男性に比べ女性の増加量が少ない。)
A 腺がん型が圧倒的に多く、扁平上皮がんや未分化細胞型は極少ない。
(外国では腺がん型は非常に少ない。)
B たばこ喫煙との関係が薄い。
C 煙草を吸う女性の肺がんは未分化細胞型が多い。
(喫煙男性では扁平上皮がんが多い。)
肺がんにこのような違いがある理由はまだよくわかってはいないが、昔と比較してみると喫煙女性は増えており、喫煙男性にも腺がん患者が増えているので、煙草の影響が年代とともにあらわれていると考えられ、状況は変わってきている。